「考え方」に偏りがあることを思考の癖と呼んでいます。
誰もが持っている思考の癖ですが、放置すると思考の罠にハマり、いつまでも同じことを考え続けたり、アウトプットの質が下がったりします。
思考の癖・思考の罠の10パターンは下記になります。
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明後日の方向を考えている人
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どうでも良いことにこだわる人
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話がどんどんズレていく人
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一部を全体のように語る人
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だらだらと考えを話す人
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言いたいことだけ言う人
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思い込みの激しい人
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質問に答えない人
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具体性がない人
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そもそも自分の意見がない人
今回はロジカルシンキングの観点から、思考の癖を見ていきます。
目次
曖昧語を定義する
最初の出発点は、曖昧な言葉を定義することから始めます。
思考の癖とは「考える」ことの偏りです。では「考える」とは何か?いきなり壮大なテーマですが、これを考える必要があります。
考えるとは「イシューを押さえる」こと
考えるとは「枠組みを見いだす」こと
考えるとは「メッセージを生みだす」こと
まさにロジカルシンキングの重要な学びの3要素になります。
思考の癖を分類する
思考の癖に戻ります。考えるとは「イシューを押さえる」「枠組みを見いだす」「メッセージを生みだす」ことです。
この3つの観点で思考の癖があるのかを順に見ていきます。
イシューの押さえに関する思考の癖
はじめにイシューに関する思考の癖を見ていきます。イシューを押さえることがロジカルシンキングの基本です。
イシューを捉えていない=明後日の方向を考える
質問者の「問いかけ」とは全く違う「問い」に答えている思考の癖です。
イシューの押さえが甘い=どうでも良いことにこだわる
課題を適切に捉えられず、表面的な答えをする思考の癖です。
イシューの押さえ続けていない=話がズレていく
どこまでも課題を押さえ続けるのは難しいですが、すぐに課題からそれて行く思考の癖は考えものです。
枠組みに関する思考の癖
次に枠組みに関する思考の癖です。問いかけに対して、どう言う枠組みで答えるのが良いかを考えることが重要です。
枠組みにMECE感がない=一部を全部のように扱う
全体を押さえる枠組みになっておらず、気になったところだけを考える思考の癖です。
枠組みにダイレクト感がない=だらだらと考えを話す
全体を押さえているけど、枠組みが整理できてない思考の癖です。
枠組みのバランスが悪い=言いたいことだけを言う
枠組み自体は良いけど、それを支える情報に偏りがあり不自然に伝えてしまう思考の癖です。
事実を掴んでいない=思い込みが激しい
そもそも情報を疑うと言う意識が弱いために起こる思考の癖です。
メッセージに関する思考の癖
最後にメッセージに関する思考の癖です。問いかけに対して、何を答えるのか、最終アウトプットを決める際の思考の癖です。
イシューに直接的に答えてない=質問に答えていない
問いに対して、直接の答えを返してない思考の癖です。自分のロジックのみで説明するタイプです。
キーメッセージがない=具体性がない
メインのメッセージは良く出来ているのですが、Whyの問いかけが少ない思考の癖です。そのため具体的な話になると弱いタイプです。
メインメッセージがない=自分の意見がない
メインのメッセージを持つ意識が弱いと言う思考の癖です。ロジカルシンキングを学びましょう!
「思考の癖」を表すロジックツリー
今回説明した分類のロジックツリーを載せておきます。
最後に
思考の癖を変える(治す)ことができれば、ビジネスパーソンとしてより質の高いアウトプット(伝え)ができるようになります。
そのための方法としてロジカルシンキングを学ぶ必要があります。
答えは「治る人もいるが治らない人もいる」です。治らない原因はマインドの問題があるからです。
しかしロジカルシンキングを学ぶことで自らの思考を客観視することができ、思考の癖から抜け出すきっかけになると思っています。