「もっと考えろ!」「真剣に考えろ!」と言われたことないですか?
「考える」なんて当たり前のようにみんなが毎日やっていること。なのに何時間も悩み考えて出した答えを伝えても「考えが甘い」と言われることがある。せっかく考えたのに、なかなか相手に伝わらない。そんな経験もあると思います。
当たり前のようにやってきた「考える」という行為ですが、そもそもどうやって考えれば良いのか、つまり「考え方」を教わったという人は少ないのではないでしょうか?
そのため、みんな考えているようで実はちゃんと「考える」ことができていない。
単なる思い付きを考えていると錯覚している。もしくは同じことを何度も何度も繰り返し思い悩むことを考えていると勘違いしている。「考え方」を正しく実践している人が少ないというのが現状です。
社会人のための「考え方」講座では、
- より深く考えられる
- より早く考えられる
ことを目標に「考える」の基本的な方法を学びたいと思います。
「何かを考える」ことは簡単なのですが、質の高い考えをスピーディーに出すことは難しい。だから「考える」方法を学ぶ必要があるのです。
なかなか伝わらないという悩みを持つ人も多いと思います。ぜひ、質の高い考えで相手に伝わる!ことを体感できるようになりましょう!
目次
考えるべき「問い」は何かを考える
考えることの最初のステップ。スタート地点として、そもそも何を考える必要があるのか、何に答えを出す必要があるのかをきちんと押さえましょう!
この会話でアイコの問いかけは「誕生日を知っているか?」です。しかし「YES/NO」を答えることを期待しているわけではなさそうです。
では、本当に問われていた「問い」は何かをきちんと押さえることが重要なのです。
問いを間違えると全てが台無しになる
第一ステップを踏み外すと言うことは、「考える」のスタート地点を間違えていることになります。つまり見当違いなことを考え始めているのです。
その後どんなに深く論理的に考えたとしても、何か重要なことを外している、何かが足りないという印象を与えてしまいます。
「考えが甘い・足りない」と言われるケースも、実は思考の深さが足りないのでも、思考の時間が足りないのでもありません。そもそものスタート地点を間違えて捉えていたという場合が多々あります。
特に社会人が上司に言われる「考えが足りない」は、広い視野を持つ上司が期待する「問い」をつかみきれず、狭い範囲の「問い」を出発地点に考え始めている場合が多いのではないでしょうか。深く考え始めるスタート地点を間違えているのです。
ロジカルシンキングでは、この「考えるべき問い」「本質的な問い」のことをイシューと呼びます。また、考えるべき問いを間違えず捉えることを「イシューを押さえる」と言います。せっかくですのでロジカルシンキング用語も一緒に覚えましょう!
本当の問いを見つける難しさ
ただし、本当の問いを見つけることは非常に難しいのです。貴方に問いかけをしてくる上司もお客も、そもそも本当の問い(聞くべきこと)を理解してない可能性さえあるからです。
とりあえず思いついたことを聞いてみる。返ってきた答えを見て、はじめて何か違うと感じているのです。
問いを間違えるとは? 簡単な例
例1:売上をあげる方法?
例2:残業を減らす方法?
例3:システム導入費用を減らす方法?
まとめ
今回は社会人のための「考え方」講座の第1回目として「問い(イシュー)」を考えると言うテーマを扱いました。
「考え始めるスタート地点を間違えない」が今回の学びです。そもそも「何を考えるべきなのか」を考えることが重要なのです。
今回の例は全て問いを投げかけられた状況で説明しましたが、当然ながら逆の立場で自分が誰かに問いを投げかける場合もあります。その時には、本当に自分が質問すべきことは何なんだろう?という自分への問いかけを大事にして下さい。
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考えるためにもっとも大切なこと3+3