問題を解決するにはヒラメキも重要。あっと驚く発想を手に入れたい。そう思いませんか?
スティーブ・ジョブズも身につけていたと言われる発想法があります。
ロジカルシンキング(垂直思考)の対となる思考法「ラテラルシンキング(水平思考)」がそれです。
早速、ラテラルシンキングがどういうものか見て行きましょう。
目次
ラテラルシンキングとは?
ひとことで言えば「ヒラメキ」です。つまり発想法のこと。
前提に縛られず「ヒラメキ」を重視する。そこには必ずしもロジックはない。飛躍しているけど、それが良いのです。当然ロジカルシンキング的にはNGです。
むしろ前提を疑う、という視点が重要です。
ここで問題です。さあ少し考えて見ましょう。
「13個のオレンジを3人の子供に公平に分けるには?」
オレンジ13個問題のラテラルな解答例
ラテラルシンキングをネットで調べると、多くのブログでこの問題の記載があります。そして、多くの答えは下記のようになっています。
- 3人に4個ずつ渡して、残り一つを3つに分ける
- 重さを測って三等分する
そして注目のラテラルシンキングの答えがこちら!
- ジュースにして分ける!
- 種を植える!
ラテラルシンキング答えを見て、なるほどと思った方いますか?
ロジカルシンキングなんてやめて発想法!今日からラテラルシンキング!
なんて思ってないでしょうか?
発想・ヒラメキは非常に重要です。しかし、ロジカルシンキングの力を舐めすぎじゃないでしょうか?
オレンジ13個問題のロジカルな解答例
ロジカルシンキングで本気に考えた場合こうなりますよ。というのをロジックツリーを使って解説します。
考えるステップは以下のようになります。
- イシューは何か? ケンカにならなければ良いのでは?
- 第一階層は「公平に分ける」と「不公平感を減らす」で考えよう
- 「公平に分ける」は「数ベース」と「量ベース」
- 以下略・・・
そうしてできたロジックツリーはこうになります。
どうでしょうか。ロジカルシンキングでは、固定的な考えしか出ないというのは間違いです。直感や常識も含めロジックに落とし込む。それがロジックツリー「ロジカルシンキング」です。
これはあくまで一例です。前提を疑えと言っているので、色々考えればもっとロジカルシンキングでも発想は広げられると思います。
ラテラルシンキング vs ロジカルシンキング
ラテラルシンキングより、ロジカルシンキングが良いみたいな記事になってますが、必ずしもそんなことはありません。
「ヒラメキ」は大切です。ただ「ヒラメキ」を使ってロジックに落とし込むことも重要です。どちらが良いではなく、どちらも利用する。
これ以外に回答はありません。
ラテラルシンキング考え方のポイント
重要なことですが、どうやってラテラルシンキングするのかという点をまだ書いてません。
ヒラメキが重要ということはわかった。いや、わかってる!
でも、我々はスティーブ・ジョブズではないのです。どうやって「ヒラメキ」を得られるのかが最も重要な点です。
よく言われるのが、次のポイントです。とりあえず3つ書いておきます。
- 前提を疑う
- 逆に考えてみる
- 入れ替えたらどうなる
まとめ
今回は発想法としてラテラルシンキングの代表問題を学びました。裏テーマは「ロジカルシンキングでオレンジ問題はこう解ける!」です。
前提に縛られず発想する、というのは重要です。そして、何に答える必要があるのか?がもっと重要。これはイシューを押さえることそのものです。
ラテラルシンキングの「ヒラメキ」にロジカルシンキングの「ロジック」をうまく組み合わせて、質の高い思考にぜひトライしてください!